一般社団法人日本体育・スポーツ・健康学会

学会について

会長挨拶

 2023年5月に,新型コロナウイルス感染症が2類相当から5類相当に変更され,約3年にわたったコロナ禍も,一息ついたといったところです。この間,多くの学会大会が,中止を余儀なくされたり,オンライン開催になったりしましたが,昨年あたりから,対面開催も増えてきており,「以前の賑わい」が戻りつつあります。その大会のスタイルも,コロナ禍を契機に著しい発展をみせた「オンラインシステム」を併用することで,より充実したものになってきたといえます。

 ところで,このコロナ禍の中,日本体育・スポーツ・健康学会大会のプログラムが大きく様変わりしたことは,周知のことと存じます。3日間の大会のうち2日間を,応用研究部会による企画に充て,専門領域が運営する企画が行われるのは,1日のみとなりました。このスタイルになって今年が3年目で,スタートアップの段階を終え,今後は,2年単位で,企画を進めることになりました。応用研究部会では,各専門領域の会員が集まり,領域横断的な研究や実践の推進を図っているのですが,体育心理学専門領域としても,5つすべての応用研究部会に委員を出して,密に連携することとしています。学会大会での体育心理学専門領域単独の企画は縮小されましたが,体育心理学関係者の活動範囲が狭められたという訳では決してなく,むしろ,周辺領域へと拡大していく機会とみなした方がよいかと考えています。応用研究部会設置の効果はまだ定かではありませんが,会員の皆様の活躍の場は,ますます多様になっていくものと思われます。

 一方,この日本体育・スポーツ・健康学会大会の改革にあわせて,体育心理学専門領域と日本スポーツ心理学会の統合も検討していました。しかしながら,日本体育・スポーツ・健康学会で専門領域が存続することになったこと(大会の改革を検討している時には,専門領域の廃止も検討されていましたが,結果的には,専門領域はそのまま残すということになりました),会費や役員任期など,調整が難しい課題も多いことなどを勘案して,併存する道を選ぶことになりました。今後は,会員の皆さんの要望を踏まえながら,また,合同企画等も積極的に行いながら,会員の方々がメリットを感じられる運営をしていきたいと考えています。皆さんからも,様々なご意見を頂戴したいと思いますので,専門領域HPや総会,メール等を通じて,お声をお聞かせいただければと存じます。
 
 最後に,2023・2024年度の事務局メンバーを紹介しておきます。理事長は兄井彰先生(福岡教育大学),庶務および会計担当理事は,前期から引き続いて,木島章文先生(山梨大学)と中本浩揮先生(鹿屋体育大学),幹事は中須賀巧先生(兵庫教育大学)です。この事務局メンバーに加えて,9名の理事,2名の監事の先生方で,体育心理学専門領域の運営を担っていきます。ご迷惑をおかけすることも多々あるかと存じますが,ご支援のほど,何卒よろしくお願い申し上げます。

体育心理学専門領域会長
杉山佳生(九州大学)